独立行政法人の建築研究所は29日、「木造建築物の再資源化・資源循環化技術の開発」プロジェクトの一環として、分別解体および再資源化しやすいように設計および施工法などに工夫を施した在来軸組構法によるモデル試験住宅の解体実験を、8月5日から約1週間の予定で実施すると発表した。
同実験は、モデル試験住宅の施工および分別解体のしやすさ、解体に要する時間、解体材の再資源化の可能性について、作業状況をビデオカメラ等により記録・分析するもの。各種の再資源化技術の効果について検証し、資源循環性に配慮した木造建築物の設計を提案するための基礎データを収集する。
なお、試験住宅は(1)現在、普及している一般的な材料、設計・施工によるモデル住宅(A棟)、(2)現在、普及している各種の構法の中から再資源化、分別解体が容易な接合法で施工したモデル住宅(B棟)、(3)リユースの可能性がある合理住宅を基本として、再資源化および分別解体が容易な材料と接合方法により施工したモデル住宅(C棟)の3棟を用いる。
詳細は以下の通り。
■実験会場:
独立行政法人 建築研究所 建築部材実験棟 応用性能実験室
(茨城県つくば市立原1)
交通案内、施設概要についてはホームページ参照
(http://www.kenken.go.jp/japanese/about/index.html)
■実験実施予定:
8月5日(月)~12日(月)(土日を除く)
・仕上げ材および下地材を中心とした解体
A棟…5日、B棟…7日、C棟…9日
・躯体材を中心とした解体
A棟…6日、B棟…8日、C棟…12日