(株)リクルートコスモスは31日、新築マンション販売時に将来の補修・修繕工事計画、およびそれに備えた計画的な積立等を提案する「長期修繕計画」の計画期間を、引き渡し後30年に延長。全国で販売を開始した全物件で適用すると発表した。
これまでの計画期間は、マンション入居時から25年間。これを共用部分の修繕等が概ね一巡する30年間に延長し、新たに予定されるエレベーター修繕工事や排水管更新工事などの大規模な修繕工事も含む内容とした。また、より詳細で分かりやすい計画提案をめざし、修繕工事にかかる工事管理や建物調査診断の費用を明記する。なお、計画期間30年間は、業界でも最長レベルの期間となる。
同社では、計画期間の延長により、期間内の工事費用総額は増加することになるとしながらも、過去10年間の建設工事費や定期預金金利の推移状況、およびすでに同サービスを導入した同社分譲マンションの実績事例を鑑み、工事費などの物価上昇率と積立金の運用金利の設定条件を変更。また、修繕予定する各個所については、従来計画の耐用年数を精査し工事想定時期の見直しを図り、所有者が負担する入居当初の積立基金や毎月の積立金額は、従来を下回る水準で計画できたとしている。