三井不動産(株)は20日、2002年3月25日に竣工済みのオフィスビル「中目黒GTタワー」(東京都目黒区、地上25階建て)の同社持ち分約59.2%の売却について、日本ビルファンド投資法人(NBF)との間で合意にいたったと発表した。
同ビルは、営団地下鉄日比谷線・東急東横線「中目黒」駅から徒歩1分に位置する、上目黒二丁目地区第一種市街地再開発事業オフィス棟。同社は2002年3月に参加組合員として同再開発事業に参画するとともに、当該オフィスビル全体のマスターリース業務を受託、同年4月に参加組合員であった旧・千代田生命保険相互会社の地位を承継し、同社持ち分を含め約59.2%を所有することとなった。
今回の売却は、「ワーカーズファースト(働く人に一番の場所であること)」の視点からのオフィスプランの変更(商品企画)・テナント誘致などといった同社の付加価値創造により、同ビルの資産価値が向上した結果、従来より同ビル取得に関心を示していたNBFとの合意にいたったもの。売却対象となる同社所有持ち分は、同ビル14F~25F(事務所:11,548平方メートル)、およびB1F~B2F(店舗:2,077平方メートル)で、売却価格は137億6,300万円。2002年8月22日付けで売買契約を締結し、2003年2月3日付けで所有権を移転する。
なお、同社は売却後も同ビルのマスターリース業務およびPM業務を担っていくとしており、隣接する住宅棟「中目黒GTハイツ」「中目黒GTテラス」の賃貸・管理業務についてもグループ会社である三井不動産住宅リース・三井不動産住宅サービスがそれぞれ受託していく方針。