(株)竹中工務店は29日、2002年のデューデリジェンス(以下、DD)業務の受注実績が7月末に400件に達し、さらに増加傾向にあることから、年間受注件数が700件に達する勢いであると発表した。
同社は1998年にDD業務を本格スタート、初年度54件、2年目118件、3年目122件と安定した推移を見せていたが、4年目となる2001年に583件と急増し、今年についても7月末で400件と好調に推移している。
これは、1998年の特別目的会社法(SPC法)施行やJ-REIT市場の広がりにより、DD業務が不動産取引における一般的な取引慣行として定着化したことに加え、企業の保有不動産売却促進の動きや、金融機関が不動産の収益性や事業性に基づいて実施するノンリコースローンおよびコンストラクションローン等の新型融資商品の登場などによるDD業務の多様化、地価下落による建物価値を精査する機運の高まりなどが背景として考えられる。
同社では、2001年4月より東京本店FMセンターにDD業務選任部署としてDDセンターを設置し、各分野のエキスパート約100名からなる支援体制を整備しており、今後も特に戦略性と柔軟性を確保しつつ、社内外の連携を重視したDD業務の展開を図っていくとしている。