三菱地所（株）と（株）エヌ・ティ・ティ・ドコモ（NTTドコモ）は4日、丸の内再開発地区において最先端のITモバイル地区を創造するため、今後詳細な検討を合同で実施していくことについて基本合意に達し、覚書書を同日締結したと発表。
両社は、三菱地所が有する街づくりやビル運営サービスに関するノウハウと、NTTドコモが有する最先端移動通信インフラ技術およびモバイルマルチメディアサービス（例：携帯電話のiモード）に関するノウハウを融合させ、オンタイムには快適なオフィス空間、オフタイムにはエンターテインメントを満喫できるコミュニケーション空間としての最先端ITモバイル地区の実現をめざす。
具体的には、（１）NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」の新方式ビル内基地局の導入、（２）NTTドコモの公衆無線LANサービス「Mzone」の展開、（３）ビル単位でのモバイル対応ビル内における内線システムの導入などについて取り組む。また、併せて三菱地所の「丸の内カード」（会員制）の会員向けにiモード等による情報提供や電子認証システム導入のほか、既存のTV会議システムに「FOMA」等で会議に参加できる仕組みの整備などについても検討する。
また、将来的にはエリア内における電子チケットや電子マネー等のシステム構築についても取り組む方針。
なお、各取り組みの実施時期は、来年度より順次行なわれる予定。
