不動産ニュース / 開発・分譲

2002/10/4

日本橋再生に向け、「室町三井新館」着工

上:「鍬入之儀」を行なう大島社長(手前)と岩沙社長(奥)下:「(仮称)室町三井新館」完成予定図
上:「鍬入之儀」を行なう大島社長(手前)と岩沙社長(奥)下:「(仮称)室町三井新館」完成予定図

 三井不動産(株)は4日、共同事業者の(株)千疋屋総本店(大島博代表取締役社長)とともに「(仮称)室町三井新館」の起工式を執り行なった。

 同ビルは、東京都中央区日本橋室町二丁目の三井本館街区(面積約1.4ヘクタール)の再開発事業における中核建物。現在日本橋地区では官・民による地元活性化をめざした再開発事業が進行しており、すでに大手百貨店をはじめとする建物数棟の建替工事が行なわれている。
 「(仮称)室町三井新館」は、敷地面積約5,444平方メートル、地下4階地上38階建ての超高層複合ビル。容積対象床面積は約118,600平方メートルで、東京都の「重要文化財特別型特定街区制度」適用第1号の認定を受け、容積割増制度等により計500%の容積割増となっている。
 当該地区にあった「三井本館」は1998年に重要文化財に指定されるなど歴史的価値が高いことから、同事業では「三井本館」を全面保存し、「(仮称)室町三井新館」に生かすこととした。このため、新ビルは全体的に「三井本館」のイメージを継承した外観デザインとし、低層部はほぼ本館再現に近く日本橋界隈の建物と調和を図ったデザイン、高層部はガラスを多用した近代的ザインとなっている。
 なお、三井不動産の岩沙弘道社長は「日本橋は三井グループ発祥の地。地元企業・商店街や保存会等の方々と協力し、地域特性を生かした都市再生を実現したい」と述べるとともに、歴史的建築物の保存と最先端建築物の開発の両立の難しさを指摘しながらも、今後同社における積極的な再開発事業への取り組みを示唆した。
 竣工は2005年9月予定、キーテナントとなる世界的な高級ホテル「マンダリン・オリエンタル、東京」は2006年にオープン予定となっている。デザインアーキテクトはシーザーペリ&アソシエーツ、施工は鹿島建設(株)・清水建設(株)・三井建設(株)・東レ建設(株)・(株)錢高組・佐藤工業(株)の6社JVによる。

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