(株)東栄住宅は8日、壁体内の結露を防止し、かつ大幅な施工の省力化・工期の短縮を図るべく「ベンチレーション・ウォール・パネル工法」を開発、10月7日に(財)日本住宅・木造技術センターより「木造住宅合理化システム」の認定書交付を受けたと発表した。
「ベンチレーション・ウォール・パネル」は、間柱や構造用面材、断熱材などを一体化した通気層付の「通気耐力壁パネル」。このパネルと、工場プレカットで通気用の欠き込みをした横架財を用いることにより、現場で特別な施工を施すことなく壁体内通気が実現するものとなっている。
新工法開発により、外壁と内壁の温度差によって壁体内に生じる結露が防止できるほか、構造材の標準化が可能となり、また断熱一体型壁パネルを採用することで、施工の省力化および効率化を実現、工期を従来の75日から60日に短縮することがすることができる。
また、同社では、南海プライウッド(株)(本社:香川県)と共同で、自由設計の間仕切り「間仕軽(マジカル)ウォール」を開発。同商品は、間仕切りのための壁として利用できるだけでなく、「クローゼット」「つり棚セット」「飾り棚セット」などのアイテムと組み合わせて利用することもでき、また取り外しや移動、アイテムとの取り替えも可能となっている。
なお、併せて同社は、調布支店(東京都調布市)および久米川支店(東京都東村山市)において、9月20日付けで「ISO9001」の認証を取得したと発表。これにより、2001年12月に同規格取得済みの本社、別館、中野支店、世田谷支店、立川支店に続き、同社東京事業部の全支店において取得が完了したことになる。
また、今後同社では東京事業部以外(埼玉、神奈川、千葉)の各事業部においても、同規格取得をめざすとしている。