大和ハウス工業(株)は4日、小屋裏利用3階建戸建て住宅「ユトリエアバンセ」を、12月5日より発売すると発表した。
同商品は、小屋裏を独自のスリーヒンジベントビーム構法により3階空間として活用、勾配屋根の2階建て風のシルエットを持つ3階建て住宅。2つの曲げた梁を合計3カ所接合するスリーヒンジベントビーム構法の利用により、小屋裏部分が内部柱不要な居住空間となることから、3階建ての床面積を有しながらも、周囲に圧迫感を与えない住まいづくりを実現できる。
同商品では、このプラスαの空間を生かし、趣味の場やワークショップなどを設ける「ビバプラン」をはじめ、2世帯住宅の提案など、参考プランを45タイプ用意。また、「次世代省エネルギー基準」を標準仕様でクリア。大手プレハブメーカーではトップクラスの断熱性能、換気性能、気密性能を実現し、冷房費約2分の1・暖房費約3分の1に低減するなど、機能面でも優れた商品に仕上げている。
発売エリアは、北海道、青森、岩手、秋田、沖縄を除く全国で、本体工事価格は3.3平方メートル当たり43万円から。同社では、初年度600棟の売上げをめざすとしている。
なお、郊外・地方都市向けの「ユトリエアバンセ」発売により、同社の3階建て商品は市街地向けの「ソフィスリー」、中心市街地向けの「ルミネックス3」と3商品がラインナップ。これにより同社では、立地特性に応じた市場対応を図っていく方針だ。