(社)東京ビルヂング協会は14日、会員会社365社を対象に行なった「ビル経営動向調査」(2002年10月時点)の調査結果をまとめ、発表した。
これによると、東京23区の賃料水準(共益費込み)は、上限平均が月坪27,028円(前回比▲885円)、下限平均は16,941円(同▲96円)とともに下落した。また、平均空室率は5.3%(同0.2ポイント増加)でやや上昇した。
各区の賃料水準は、千代田区が上限月坪29,479円(同▲2,928円)、下限が20,417円(同▲787円)でともに下落。地区的には丸の内、神田、霞ヶ関地区で賃料が下落している。中央区は上限月坪26,250円(同▲614円)、下限が15,481円(同111円増)で、上限が下落、下限が上昇した。地区的には、日本橋室町、八重洲、銀座地区で賃料が下落している。港区では上限月坪28,141円(同▲581円)、下限が16,579円(同▲254円)とともに下落、地区では、三田、品川地区で賃料が上昇したものの、浜松町、六本木地区で下落となった。新宿区は上限月坪25,417円(同▲2,916円)、下限が17,917円(同▲833円)とともに下落。地区的にも四ッ谷、西新宿で下落している。渋谷区では上限月坪27,000円(同864円増)、下限が15,500円(同727円増)とともに上昇、他区が軒並み下落しているにもかかわらず健闘をみせた。地区では、渋谷区西口地区で賃料が上昇、原宿、渋谷駅東口地区では下落している。その他の区では、豊島区で賃料が上昇している(上限月坪26,250円前回調査時より2,321円増)。
各区の空室率は、千代田区が5.3%(前回比0.8ポイント増)、地区的にも丸の内、霞ヶ関、神保町地区で上昇している。中央区では5.4%(同▲0.7ポイント)と低下した。地区的には、銀座、勝どき地区では上昇、日本橋室町、八重洲地区では低下している。港区は8.3%(同2.4ポイント増)、地区では、品川、六本木地区で空室率が大幅に上昇、新橋、青山地区では低下している。新宿区では8.3%(同2.4ポイント増)と大幅に上昇。地区的には四ッ谷、西新宿では上昇、新宿地区では低下している。渋谷区は4.2%(同0.7ポイント増)で、地区的には原宿、渋谷西口地区で上昇している。その他の区では、江東区では上昇、台東区、豊島区では低下している。