定期借家推進協議会は27日、本年より3月1日を「定期借家の日」と制定したことを記念して、「定期借家の日」制定記念シンポジウムを開催した。
住宅金融公庫「すまい・るホール」で開催されたこのシンポジウムには、不動産管理会社や不動産鑑定士、業界団体、金融関係など約200名が参加。東洋大学助教授の白石真澄氏による基調講演「定期借家の今後の展望――高齢社会における可能性――」や「定期借家制度の役割と今後の展望」をテーマとしたパネルディスカッションが、約2時間半に渡って行なわれた。
同協議会世話人で(社)全国宅地建物取引業協会連合会会長の藤田和夫氏は「定期借家制度こそ、本来の賃貸借契約の形。一般消費者にも定期借家の日、同制度を広めていきたい」と、今後の普及活動に対する意欲を語った。
同協議会が2001年に行なった調査によると、同制度の認知度は仲介業者99.0%、家主87.5%。制度の活用意向については仲介業者76.1%、家主49.7%と、認知度・活用意向とも高い割合を示している。制度の見直しが行なわれる来年に向けて、実態調査や普及策を踏まえた論議が活発化していくものと予想される。