(株)東京カンテイは19日、2003年2月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格推移」を発表した。
同調査は、同社に登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位ごとに算出し、その平均坪単価を一般的なファミリータイプの価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
これによると、首都圏2月の中古マンション価格は2,631万円、前年同月比10.4%増、前月比でも10.0%増と大幅な増加をみせた。2月は従来から上昇基調にあった東京都に事例が集中したことに加え、神奈川県、千葉県、埼玉県においても前年同月比でプラスを示すなどの相乗効果により、大幅な価格上昇となった。
主要都市別にみると、東京23区は前年同月比3.1%上昇と依然安定した上昇をみせており、千葉市で同3.2%上昇、横浜市で同1.0%上昇と、さいたま市(同▲3.7%)を除く主要都市でいずれも前年比上昇となった。
近畿圏2月の中古マンション価格は1,667万円で、前年同月比▲4.7%、前月比▲0.3%となった。依然として弱含み傾向が続いているものの、大阪市では、前年同月比▲1.4%と、小幅な下落にとどまっており、価格は安定に向かっているものと思われる。
中部圏1月の中古マンション価格は1,388万円、前年同月比▲2.0%、前月比▲0.4%となった。名古屋市では、前年同月比▲1.0%、前月比▲1.3%で、前年同月比で2ヵ月ぶりに減少に転じているが、下げ幅は小さく、安定化傾向を強めている。