不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は24日、同社のネットワークにおける首都圏の2003年3月分「売物件」について、物件登録数、登録価格、成約数、成約価格を明らかにした。
これによると物件登録数は、中古マンションが2,087件(前年同月比▲2.0%)で3ヵ月連続のマイナス、居住用土地についても3,361件(同▲16.2%)で8ヵ月連続のマイナスとなった。また新築戸建ては6,439件(同13.5%増)で4ヵ月連続のプラスとなったが、中古戸建ては1,938件(同▲9.0%)で21ヵ月連続のマイナスとなった。
首都圏平均の登録価格は、中古マンションは1平方メートルあたり34.65万円(前年同月比4.2%上昇)、1戸あたりでも2,160万円(同5.4%上昇)といずれも5ヵ月連続のプラスとなった。しかしながら、居住用土地は1平方メートルあたり19.68万円(同▲3.5%)、新築戸建てについても1戸あたり3,729万円(同▲5.1%)で27ヵ月連続のマイナスとなり、中古戸建ても3,341万円(同▲2.0%)と3ヵ月連続のマイナスとなった。
首都圏平均の物件成約数は、中古マンションは915件(前年同月比▲16.6%)で2ヵ月連続のマイナス。東京23区以外の地域では、3,000万円以上の物件の割合が4.6%にとどまっているものの、面積帯別には60平方メートル以上の物件が6割を超えており、低額ファミリー物件へのニーズが強いことがうかがえる。また、新築戸建ては1,694件で、前年同月比8.8%増と3ヵ月連続のプラス。一方、中古戸建ては604件、同▲11.4%で4ヵ月連続のマイナスとなった。
首都圏平均の成約価格は、中古マンションは1平方メートルあたり32.33万円(前年同月比12.2%上昇)、1戸あたりでは1,917万円(同13.2%上昇)で、いずれも9ヵ月連続の上昇。新築戸建ては1戸あたり3,848万円(同0.5%上昇)で27ヵ月ぶりにプラスに転じた。また中古戸建てについても、1戸あたり2,966万円で同9.0%上昇と3ヵ月連続のプラスとなった。