アットホーム(株)、(株)ネクスト、(株)リクルートにより設立された「不動産情報サイト事業者連絡協議会」(RSC)は25日、設立1周年を記念して、研修会を開催した。
同協議会は、不動産情報サイトを利用する一般消費者の保護と不動産業界の発展を目的とした活動を行なっており、その一環として、事業者への研修会を開催。「個人情報保護の現状について」(日本技術者連盟・桜井利樹氏)や「個人情報取扱いの適切化に向けた取り組み」(株式会社リクルート・西村純生氏)等の発表のほか、「首都圏不動産公正取引協議会の最近の動向」(社団法人首都圏不動産公正取引協議会・関口信之氏)等、不動産情報サイト運営における基盤となる情報公開ルールを確認した。
また、現在日本では「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」や「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」(通称プロバイダー法)等の個人情報保護の動きはあるものの、厳密には民間企業を対象とする法律はなく(現在衆議院個人情報保護特別委員会にて審議中)、その状況に鑑み、個人情報が大量に関わる不動産業界において、個人情報の取り扱いは重要課題であることを再確認。事業者に参加を呼びかけるとともに、情報公開の自主規制ルールに沿ったサイト運営を今後も広くPRしていくとしている。