東京都住宅局は4日、平成15年3月期および平成15年第1四半期の「新設住宅着工統計」を発表した。
それによると、平成15年3月の東京都内における新設住宅の着工戸数は、前年同月比▲4.0%の1万2,552戸と6ヵ月ぶりに減少に転じた。
利用関係別では、「持家」が1,747戸(対前年同月比0.5%増)で2ヵ月ぶりに増加に転じたものの、「貸家」は4,451戸(同▲6.3%)で4ヵ月ぶりに減少。このうち公的資金分は446戸(同▲47.3%)で3ヵ月連続の減少、民間資金分は3,903戸(同3.7%増)で2001年11月以来連続での増加となっている。
「分譲住宅」は5,980戸(同▲4.5%)で3ヵ月連続の減少。このうち公的資金分は761戸(▲47.0%)で8ヵ月ぶりの減少となったが、民間資金分は5,190戸(同8.2%増)で3ヵ月ぶりに増加に転じた。
なお、分譲住宅のうち、マンションは4,197戸(同▲11.8%)、一戸建住宅は1,733戸(同15.8%増)であった。
また平成15年第1四半期の東京都における新設住宅着工戸数は、40,824戸(前年同期比2.1%増)と、2期連続の増加となった。
資金別では、公的資金住宅が前年同期を大きく下回り▲24.0%の4,791戸。民間資金住宅は、35,030戸(同6.4%増)で5期連続の増加となった。
利用関係別でみると、「持家」は4,844戸(同3.3%増)と3期連続の増加となったが、「分譲住宅」は21,017戸(同▲1.9%)で2期ぶりに減少に転じた。
なお、併せて同日、平成14年度の東京都における新設住宅着工の動向について発表した。
これによると、平成14年度の東京都における新設住宅着工戸数は、全体で175,448戸(前年度比5.1%増)となり、4年連続で前年度を上回る結果であった。
利用関係別では、「持家」が21,664戸(同1.0%増)で3年ぶりに増加、「貸家」が67,894戸(同10.0%増)で2年連続の増加、「分譲住宅」についても84,678戸(同2.7%増)で4年連続の増加となった。
新設住宅の平均規模については、2年連続で前年度比▲3.2%と減少し、74.8平方メートルとなった。このうち、「分譲住宅」は84.8平方メートル(同0.4%増)と2年ぶりに増加したものの、「持家」は124.2平方メートル(同▲1.9%)、「貸家」は47.0平方メートル(同▲8.2%)といずれも減少をみせた。