施工および建材の販売等を行なう(株)ウエスト(広島市西区、代表取締役社長:吉川隆氏)は26日、2003年1月31日に東京地方裁判所より破産宣告を受けた太平住宅(株)の引渡済顧客に対する定期点検業務・メンテナンス業務等の請負に関して、太平住宅破産管財人の久保貢弁護士との間で合意にいたったと発表した。
住まいのメンテナンスを業務の柱とする同社は、「住まいに関する相談窓口としてのお手伝い」を目的に太平住宅と接触をもっており、太平住宅が1月14日に民事再生手続き開始の申請を行なった段階で、引渡済顧客についてのアウトソーシング業務提携を提案。1月31日に破産宣告を受けた後においても、引き続き顧客の相談窓口となるべく接触を継続し、今般の合意にいたった。
これにより、太平住宅が保有していた引渡済顧客に対し、同社と破産管財人の久保弁護士との連名での挨拶状、およびエントリーシートを送付(送付件数約7万件)。個人情報の保護という観点から、顧客自身が住まいの相談窓口として同社を指名したいと判断した場合に、破産管財人の久保弁護士宛に登録ハガキを返信するというシステムを採用した。同社では、この返信データを獲得した上で顧客と接触を図っていくとしており、東京本社開発事業本部内に「太平住宅お客様相談室」を新設、相談窓口を一本化することで情報の漏洩等への対策を行なっていく方針。