（株）不動産経済研究所は7日、「2003年上期及び2002年年間の投資用マンション市場動向」を発表した。
これによると、2003年上期（1月～6月）に供給された投資用マンション（1物件平均専有面積30平方メートル以下、通称：ワンルームマンション）は86物件（前年同期比2.4％増）、4,009戸（同0.6％増）であった。
平均価格は2,180万円（同▲0.5％）、1平方メートル当たり単価は95.0万円（同▲0.8％）。1戸当たり平均専有面積は22.94平方メートル（同0.3％増）。
地域別供給戸数は、1位が中央区の656戸、次いで2位港区（584戸）、3位渋谷区（429戸）の順となった。供給エリアは全22エリアとなり、前年同期と比べ8エリア増加。このうち5エリアは東京都武蔵野市、横浜市西区といった都区部以外のエリアで、供給エリアの拡大がうかがえる。
なお、事業主別供給戸数は、1位が（株）エフ・ジェー・ネクスト（642戸）、2位がスカイコート（株）（433戸）、3位が（株）東光マンションセンター（373戸）。
一方、2002年1年間に供給された投資用マンションは199物件（前年比31.8％増）、8,939戸（同44.1％増）となり、過去最多を記録した。大幅増加の要因として、同社では、超低金利とペイオフ対策に加え、家賃保証を行なう物件の増加により、富裕層だけではなく、サラリーマンやシングル女性にもリスクの少ない投資先として、市場規模が拡大しつつあることをあげている。
平均価格は2,176万円（同▲0.5％）、1平方メートル当たり単価は95.0万円（同▲1.6％）、1戸当たり平均専有面積は22.92平方メートル（1.1％増）。
地域別供給戸数は、1位が港区（1,640戸）、2位が中央区（1,487戸）、3位が新宿区（1,076戸）。
事業主別供給戸数は、1位が（株）菱和ライフクリエイト（1,170戸）、2位が（株）エフ・ジェー・ネクスト（1,160戸）、3位がスカイコート（株）（865戸）。
