東京都福祉局ではこのほど、東京都足立区港北3丁目の都有地を一部、特別養護老人ホーム等建設用地として売却すると決定。公募によって買受者を募ることを明らかにした。
当該地区の都営住宅建替計画については、平成4年度より足立区との間で協議が行なわれていた。福祉施策と住宅施策の具体的な連携方策の必要性、入居待ちが多い特別養護老人ホーム等の増設が急務であるなどの区の要望を受けて、計画地の一部を売却・公募するに至った。
足立区老人福祉計画では、2007年度の特別養護老人ホームの整備予定数は1,674人となっており、現状からみると約600人分の定員増が必要となる。また、同区内の地域的バランスをみても高齢化率が高い地区でありながら、現在、特別養護老人ホームが設置されていないことからも、当該計画地での設置が急務となっている。
売却予定地は、「都営江北三丁目第3団地」(足立区江北3丁目895-1)内の一部4,989.64平方メートル、建ぺい率60%、容積率200%、販売予定価格は約9億1,261万円。設置施設の概要は、定員150人以上の特別養護老人ホームのほかショートステイ、痴呆型を含むデイサービスセンターなど。
応募資格は、過去3年以内に所轄庁の指導検査で重大な文書指摘を受けていない社会福祉法人で、資金計画および事業計画が確実であるもの。日程は、公募要項の配布が8月11日~22日、提出期間が同月25日~29日、計画書類の提出期間が2003年9月30日~10月10日。要項の配布および提出については「東京都福祉局高齢者部施設サービス課施設整備係(東京都庁第一本庁舎23階南側)」Tel.03-5320-4265まで。