日本たばこ産業(株)(略称:JT、東京都港区、代表取締役社長:本田勝彦氏)は26日、不動産投資信託(JREIT)組成をめざし、資産運用会社「フロンティア・リート・マネジメント(株)」(東京都港区、社長:戸谷眞一氏、資本金4億5,000万円)を設立したと発表した。
同社では、たばこ製造工場の閉鎖や営業・物流拠点の統廃合により創出された施設跡地のうち、事業化が見込める土地については賃貸事業用不動産として開発するとともに、立地特性等により事業化が見込めない遊休不動産については積極的に売却を進めてきている。
そのような中、中核事業(たばこ、医薬、食品)に経営資源を集中する中期経営計画を策定、この実現に向け、賃貸事業用不動産についても売却を検討することを決定した。これに際し、より円滑に売却を可能とするスキームを構築すべく、複数の賃貸事業用不動産を一括売却することができ、かつ遊休化大規模敷地を将来的に最適な形で活用できる手法についての検討を重ねた結果、同社が主体となる不動産投資信託を組成、2004年度中の上場をめざすこととなった。
当該不動産投資信託には、主として商業施設を組み入れる方向で検討を実施。今後もたばこ製造工場の閉鎖を計画しており、これに伴って遊休化する大規模敷地については、売却を前提に検討を進め、単純売却を上回る資産価値向上が見込める場合には開発を行なっていく。同社では、既存物件に加え、こうして開発した収益不動産を当該不動産投資信託に組み入れ、将来的な成長を図っていくとしている。
なおフロンティア・リート・マネジメントは、今後許認可等の手続きを経て、速やかに営業を開始する予定。