住宅金融公庫は29日、「平成15年6月 全国住宅市場調査結果」を発表した。
同調査は全国の住宅建築請負企業および不動産企業・仲介企業4,680件を対象に、注文住宅、賃貸住宅、分譲住宅、中古住宅、リフォームの各市場動向についてアンケート調査を実施したもの。調査期間は平成15年6月30日~7月10日、回収件数は2,258件(回答率48.2%)。
それによると、注文住宅の受注状況判断D.I.(第1、2選択肢の回答割合-第4、5選択肢の回答割合)は、▲10.4%ポイントとなり、前回(平成15年3月)調査の▲24.3%ポイントよりも、マイナス幅が縮小する結果となった。なお今後は、2003年7~9月1.5%ポイント上昇、10~12月▲7.1%ポイントと、若干の改善は見込まれるものの、依然マイナスが続く見通し。
新築マンションの成約状況判断D.I.は、前回調査▲22.6%ポイントに対し、今回調査は▲21.0%ポイントとマイナス幅が縮小。今後の見通しとしても、2003年7~9月▲23.0%ポイント、10~12月▲17.8%ポイントとマイナス幅が縮小する傾向が続く見通しとなっている。
建売住宅の成約状況判断D.I.は、前回調査▲14.1%ポイントに対し、今回調査は▲12.6%ポイントとマイナス幅は縮小。しかし今後は、2003年7~9月▲22.3%ポイント、10~12月▲18.5%ポイントといずれもマイナスが続くものと見られる。