パナホーム(株)は25日、クレディアグリコルインドスエズ銀行(略称CAI、東京支店:東京都千代田区、駐日代表:フランソワ・ベレール氏)と連携し、グループホーム等の介護関連施設への融資に特化した介護事業者向けローン「ナーシングホームローン」を10月より新たに開設、併せて証券化により市場からの資金調達を図るという、業界初のファイナンスプログラムをスタートすると発表した。
「ナーシングホームローン」は、キャッシュフローに基づいた価値評価方法を採用した、ノンリコースローンによる融資。グループホーム等の入居率悪化や運営事業者に倒産等の事由が発生した場合には、同社がマネジメントサポートを提供する会社や代替運営事業者の斡旋を行なうことで、事業運営の継続性を確保する。また、全国のグループホーム等の建築費に対する多数の融資をプールし、それを担保に資産担保証券(ABS)を発行し、物件個別のリスクの標準化を図る。
具体的には、パナホームでグループホーム等を建築する事業者(土地所有者または運営事業者)に対し、CAIがSPC(特定目的会社)を通じて融資を実行。SPCは融資残高が一定条件に達した段階で、同ローンを担保にABSを発行し投資家に販売し、ブリッジローンを返済するという仕組み。
融資条件は、借入期間が15年または20年、利率は6ヵ月円LIBORを基準とした変動利率となっている。
なお、フランスに本部を置く世界最大級の金融機関であるCAIは、現在、投資銀行業務を核とする広範な金融サービスを60ヵ国で提供しており、各種ローンの証券化をはじめ、ヨーロッパにおいてナーシングホームローンの証券化で実績をもっている。