三井不動産(株)は1日、同社が開発を行なった超高層オフィスビル「中之島三井ビルディング」(大阪市北区)、「汐留シティセンター」(東京都港区)、および超高層分譲マンション「青山パークタワー」(東京都渋谷区)が、2003年度の「グッドデザイン賞」((財)日本産業デザイン振興会主催)<建築・環境デザイン部門>を受賞したと発表。2000年度以来、4年連続での同賞受賞となった。
「中之島三井ビルディング」は、関西を代表するオフィスビルとして昨年8月に竣工。シーザー・ペリ氏ならびに光井純氏がデザイン監修として設計に携わり、開放的なエントランス・ロビー、縦方向のラインを基調に普遍性と先進性を表現した斬新な外観を擁している。
汐留シオサイト内に位置する「汐留シティセンター」は、今年1月に竣工。設計デザインは、ケビン・ローシュ氏および日本設計によるもので、高層部が独特かつ優美な曲面と深いエメラルドグリーンにより近未来をイメージさせる一方、低層部は敷地内に復元される旧新橋停車場との調和をめざした花崗岩によるデザインとなっている。
また、「青山パークタワー」は、光井純氏がデザイン監修を担当。外壁にタイルや天然石、アルミなど多彩な素材を用いながら、青山の街に溶け込むような外観デザインを採用した。ランドスケープデザインは「青山に森を創る」をテーマに、敷地の3分の2以上の約5,000平方メートルを緑地とし、1万本の樹木・草花に加え、その中にシンボルツリーとして高さ19m・樹齢200余年のケヤキを植樹した。
なお同社では、グッドデザイン賞の審査対象がデザインのみならず商品の総合的な質であることから、ワーカーズファーストの思想に基づいたオフィスビル事業や、CS戦略や環境対応を重視した住宅事業の展開が評価され、4年連続の同賞受賞につながったものとしている。