不動産ニュース / 調査・統計データ

2003/10/1

ミサワMRD、9月度の「不動産流通市場調査」結果発表

 ミサワエムアールディー(株)は9月29日、4大都市圏を中心とした2003年9月の「MISAWA-MRD不動産流通市場調査」の結果を発表した。

 これによると、首都圏については、宅地市場で購買需要がおう盛となり、引合件数が増加、価格動向にも安定感が増している。一戸建てについても、根強い潜在需要から引合件数が5ヵ月ぶりに増加。しかしながら、中古マンションの潜在需要は依然弱く、市況が停滞している様子がうかがえる。
 中京圏では、宅地・一戸建てともに引合件数が増加傾向。宅地は価格の安定感も強く、好調な市況推移を見せているが、一戸建てについては潜在需要は根強いものの、成約件数が減少傾向となっているため、価格の下降傾向が見られる。また中古マンションは、潜在需要の低調を背景に、引き続き引合件数は減少傾向となっており、低調な市況が続いている。
 近畿圏では、宅地の引合件数が増加に転じ、今後の価格動向も「横ばい」が主流となり、先安感が薄らいでいる。一戸建ても潜在需要が高まり、引合件数が5ヵ月ぶりに増加。宅地・一戸建てともに市況の改善がうかがえる。一方、中古マンションは、価格の下降基調、引合・成約件数の減少傾向に変わりなく、市場は低迷している模様。
 福岡県については、宅地・一戸建ての引合・成約件数がともに増加傾向で推移しているものの、中古マンションで価格下降見通しが再び強まっており、低調な市況がうかがえる。
 全体的には、秋の需要期に入り始める時期であることから、宅地・一戸建て市場の引合件数が全圏域で増加傾向となり、「夏枯れ」状態で低調だった前月から市況改善の動きが見られた。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。