三菱地所(株)と東急不動産(株)は5日、東京都千代田区九段北において、開発型証券化手法を用いた「(仮称)九段北プロジェクト」のプロジェクトマネジメント業務を共同で受託し、事業を推進してきたが、建設工事に着手すると発表した。
同計画は、2002年7月に整理回収機構(RCC)が不良債権担保不動産として処分した旧あおぞら銀行本店土地建物を信託受益権化(信託受託者:三菱信託銀行)し、三菱地所と東急不動産、ドイツ銀行グループ会社をエクイティ投資家とするSPCが取得したもの。関係者間で協議し2003年12月に複合ビル計画で、東京都の許可を取得、着工することとなった。
同計画地については、九段下交差点に位置し、地下鉄3線が乗り入れる「九段下」駅に隣接する交通の利便性などから、オフィス・住宅ともに高いマーケット競争力と都心にふさわしいランドマーク性を備えたプロジェクトとなる見込み。
敷地面積は約5,820平方メートル、延べ床面積は約58,900平方メートル。一部店舗を含むオフィス、住宅122戸、駐車場148台で、地下2階地上26階の鉄骨造。工事期間は2004年2月から2006年2月末の予定。