(株)ミラクル スリー コーポレーション(東京本社:東京都品川区、代表取締役社長:岸本逸男氏)は8日、屋上緑化システムの設計・販売・施工などを手がける東邦レオ(株)(大阪市中央区、社長:橘 俊夫氏)と共同で、小学校などの校舎に屋上菜園をつくる新システム「ミラクル畑(ばたけ)」を開発したと発表した。
同社では、少子化に伴う校舎の統廃合による教室の不足、都心部における高層マンション建築ラッシュによる生徒の急増での校舎不足といった増築ニーズが存在することから、それらに対し、同社オリジナル構法「ミラクル構法」で既存校舎の上に増築することを提案すると同時に、教育の一環として「ミラクル畑」の設置投入を提案していく。
同システムは、既設校舎の上に菜園用デッキを設置することにより、既存の運動場などのスペースを削ることなく菜園を設けることができる点が特徴。「野菜教室」(菜園)、「フルーツ教室」(果樹園)、「お米の教室」(水田)、「ホタルヶ池」(蛍を生息させるビオトープ)、「きれいにする教室」(収穫物の洗い場)の5つのブロックで構成し、これにより、環境学習や情操教育といった新たな学習環境を提供することができるとしている。
なお、建築工事および菜園費は、サンプル規模(屋上教室〔菜園+躯体〕279.80坪)で、1億2,000万円程度(坪単価39.0万円)。
文部科学省をはじめ、都心部の教育機関、地方自治体等へ働きかけていく方針で、さらに、同技術を老人福祉施設や保育所などにも応用・提案していく考え。3年間で100棟程度の受注をめざすとしている。