スターツ(株)は24日、「2005年3月期中間決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期(2004年4月1日~9月30日)単体業績の売上高は156億7,800万円(前年同期比0.2%増)、営業利益7億2,100万円(同20.9%増)、経常利益は3億8,900万円(同35.0%増)、当期純利益は1億2,800万円(同9.6%増)。
当期連結業績(対象10社)の売上高は302億2,600万円(同9.1%増)、営業利益は20億5,600万円(同12.3%増)、経常利益は16億5,000万円(同8.6%増)、当期純利益は4億6,200万円(同8.7%増)であった。
セグメント別には、仲介・賃貸管理事業において、従来の競売方式による住宅売買システム「マイホームオークション」の開催に加え、投資用物件のオークションをインターネット上で行なう「インベスターズオークション」を立ち上げ、将来の顧客につながる会員の獲得を行なってきた。「マイホームオークション」では出展物件数が月平均で140件、成約率が30%前後で推移するなど、受け取り手数料の安定的な増加に大きく寄与した。また、賃貸管理業では、不動産管理物件数は、2004年9月末現在で、アパート・マンション管理戸数6万4,286戸(前期末比3,520戸増)、月極め駐車場台数6万2,920台(同1,527台増)、時間貸駐車場「ナビパーク」の運営627ヵ所7,409台(同61ヵ所744台増)で、企業の社宅管理代行業において住宅が2万586室(同858室増)、駐車場2,647台(受託企業数70社)を受託、これに分譲マンション管理戸数2,190戸、24時間緊急対応サービス「アクセス24」受託戸数14,001戸を加え、合計で住宅10万1,063戸、駐車場7万2,976台となった。
また建設事業においては、女性の視点に立った仕様の賃貸住宅「オザリア」に代表されるコンセプト賃貸住宅のほか、免震構造の賃貸住宅などの提案を積極的に行なってきた。また、新たに京王線沿線・小田急線沿線の城西・神奈川地区に営業所を設置し、営業エリアの拡大による将来の安定収益基盤の拡充を図っている。
分譲住宅事業では基盤営業エリアである東京都東部地区、千葉県市川市・浦安市・八千代市・成田市などに特化した商品の供給を行なうため、事業用地の取得も同エリアで展開している。
その他の事業では「Deep Love」シリーズなどの書籍販売収入や情報誌「OZマガジン」、フリ-マガジン「メトロミニッツ」の広告収入をはじめ、2004年1月に開業したホテル「ルミエール葛西」においても客室稼働率90%と安定した結果、営業利益で前年同期比152.6%と好調な成績。
なお今後の見通しとしては、フィービジネス部門が順調に推移し、賃貸住宅を中心とした建設事業においても堅調に増加していることから、期初の予定通り、通期連結で売上高760億円、経常利益60億円、当期純利益20億円を見込むとしている。