スターツ(株)は6日、独自の「高床免震」賃貸マンション(特許出願中)を開発したと発表した。
従来、戸建住宅や分譲マンションで採用されてきた免震構造だが、賃貸マンションにおいては、オーナーの建築コスト負担が増加することなどから、その採用は敬遠されがちな状況だった。
そこで同社では、住宅の床下部分を通常よりも高くした「高床式」の免震マンションとすることにより、従来よりも建築コストを大幅に削減することに成功。例えば、2LDK・7階建てのプランの場合、通常の耐震構造マンションと比べ3%程度のコストアップに抑えることを可能とした。
また高床にすることで、地上から配線設備のメンテナンスや免震装置の点検が可能になる、床下からの湿気による居室設備の痛みを防止できる、床下収納スペースを設けることができるなど、免震以外の面でのメリットも挙げられる。
同社ではすでに、「高床免震」賃貸マンションを3棟完成させており、現在も1棟が着工中、5棟が設計中の状態。また11月21日には、免震構造を紹介する展示ルームを東京都江戸川区に完成させており、免震装置の実物を展示し、その有効性を実際に見てもらうことでオーナーの理解を深め、今年度中に18棟の受注、施工件数全国シェアNo.1をめざすとしている。