帝人(株)は8日、7日に行なわれた取締役会において、同社保有の賃貸ビルと子会社の帝人殖産(株)で保有運営している賃貸ビル事業を、モルガン・スタンレー・グループが運営する不動産ファンドの出資を受けた特別目的会社に譲渡すると発表した。
同社では、ノンコア事業の整理とグループ資産の圧縮を推進しており、その一環として賃貸ビル事業の譲渡交渉を行なってきた。その結果、強力な資本力と優れたビル事業運営能力を持つモルガン・スタンレー・グループが運営する不動産ファンドで、2005年1月(予定)以降、東京・大阪の計8物件の運営をしていき、事業拡大をめざすこととなった。
なお、同社が保有する物件は信託設定上、信託受益権譲渡、帝人殖産(株)保有の物件については、株式譲渡を行なうことより実施する。
信託受益権、株式の譲渡は、2005年1月(予定)に実行する予定。