(株)リプラスは17日、「2004年12月期決算短信」(単体)を発表した。
当期(2004年1月1日~12月31日)単体業績の売上高は36億6,100万円(前年同期比305.5%増)、営業利益は4億2,400万円(同1,863.3%増)、経常利益は4億900万円(同1,900.7%増)、当期純利益は2億500万円(1,979.5%増)であった。
当期は、同社の事業の柱である、不動産ファンドのアセットマネジメント事業(同社では「ホフ事業」という)および賃貸住宅に関わる滞納家賃保証システムの提供(同「賃貸サポート事業」)が、安定した収益を生むベースを確保、大幅な増収増益を実現した。
ホフ事業においては、同社の特徴である再生・開発型の手法を用いた複数の大型新規プロジェクトを手がけた結果、AUM(管理下資産)の約半数を同手法によるものが占める結果となった。このため、収益物件の組み込みにおいて、優良物件の取得競争が激しくなっているものの、他社と競合しない物件獲得が実現できているとしている。
また賃貸サポート事業では、法令遵守体制において、賃借人との間における保証委託契約の継続した改訂作業・社内規定の確立・内部監査体制の強化等に努めるとともに、株式公開などを通じた財務の透明性の確保、資金調達能力の向上などに注力。さらに、サービス提供エリアの拡大にも努め、全国の100万人都市圏すべてをカバーする体制を構築することで、新規の契約を継続して獲得する体制を増強した。
これに伴い、「審査・入金管理・集金督促のアウトソーシング」「敷金制度の置き換え」などを、一定以上の管理戸数を保有する賃貸住宅管理会社へ提案する営業手法に切り替えた結果、サブリース事業・不動産ファンド事業を展開するアセットマネジャーおよびPM会社との取引が急増したとしている。
なお次期については、ホフ事業において、賃貸住宅を対象に、コンバージョン等の再生・開発型物件などを組み入れた不動産ファンドのアセットマネジャーとして、JREIT上場を視野にAUM拡大を図っていく方針。また、賃貸サポート事業においても、支店開設による拠点の拡大を図り、賃貸住宅管理会社や賃貸住宅仲介会社に向けた営業を進めていくとし、売上高50億円、経常利益10億円、当期純利益4億8,000万円と、引き続き順調な業績の推移を見込んでいる。