(財)住宅産業研修財団は7日、第2回「真の日本のすまい」提案競技の表彰式を開催した。
提案競技は、日本の各地域が培ってきたすまいづくりの知恵や文化を評価し、歴史や伝統に根ざし、建物性能の向上だけでなく、自然エネルギーの活用など、地域や地球環境との関係を重視したすまいづくりを薦めることを目的としている。
提案競技は、「設計提案の部」と「すまいづくりの知恵提案の部」の2つ。課題は、設計提案の部が地域に根ざし、ひとづくりや家族の幸せづくりにつながる美しいすまいの提案。すまいづくりの知恵提案の部は、家族の絆を大事にする日本らしいすまい方のためのちょっとした知恵や工夫を提案するというもの。
審査委員長の藤井恵介氏は、講評において「今年の作品は、特に個性的な作品が多く、特徴として広い敷地に中庭を造るものが多かった」と話した。
今回は合計183件(設計提案の部147件、すまいづくりの知恵提案の部36件)の応募があり、設計提案の部においては、国土交通大臣賞を始めとする優秀賞を7作品、佳作を4作品決定、すまいづくりの知恵提案の部では、優秀賞を2作品、審査委員会特別賞を2作品決定した。