不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2005/6/21

住友不動産、固定資産譲渡ならびに特別損益を発表

 住友不動産(株)はこの度、17日開催の取締役会において固定資産の譲渡を決議、これに伴い固定資産売却益(特別利益)が発生、併せて同社が出資する匿名組合が解散し、出資金精算損(特別損益)がでる見込みとなったことを発表した。なお、いずれも新宿住友ビルの証券化リファイナンスに伴うもの。

 譲渡資産は、「新宿住友ビル」(東京新宿区)。同ビルの60%共有持分を住友不動産が約45億円の匿名組合出資全額を引き受けるプライムクエスト・スリー(株)に譲渡する。
 住友不動産は、2000年3月に同ビルを住友信託銀行(株)に信託、収益等を優先して受領する権利を持つ第一受益権をプライムクエスト(株)に売却、第一受益権への収益等分配後の残余を収受する権利を持つ第二受益権を引き続き保有している。第一受益件の裏付け資産として、プライムクエストの発行社債が6月末に満期を迎えるため、償還資金を追加信託して第一受益権を消滅させたうえで、すべての譲渡を行なう。
 なお、譲渡後も住友不動産がマスターリースをし、賃貸事業を継続する。
 譲渡価格は900億円で、譲渡原価は748億円、譲渡益は約150億円(2006年3月期決算において特別利益に計上)となっている。引渡しは6月30日。

 また、プライムクエスト・ツー特定目的会社の優先出資を全額所有している、エスエスビー投資(有)を事業者とする匿名組合が、すべての事業目的を終了したため解散すると発表。 
 住友不動産は匿名組合出資を全額引き受けているため、同社出資金のうち、回収が見込めない30億円を、出資金精算損として2006年3月期決算で特別損失に計上することとした。

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