積水化学工業(株)住宅カンパニーは7日、地震時に想定される地盤と建物の揺れを解析・診断する、邸別耐震診断システム「ユレナビ」を開発したと発表した。
同システムでは、まず、行政が公開している想定震度マップ等のデータに背景地図を重ね合わせることで、邸位置を特定し住所から想定震度を判定。さらに、50mごとの標高データから、独自技術により丘や屋根上を自動判定し、平坦地に比べ揺れが増幅するといわれる「丘上増幅地」に該当するかどうかを判定する。
また、軟弱地盤判定、液状化対策も行ない、顧客の邸ごとの地盤についてのデータを適切に診断・提示するとともに、詳細な現地調査による最適設計を実施することで、住宅の耐震化を望むユーザーニーズに応えていく。
8月より、全国販売拠点ごとに研修を実施し、地震に関する専門的コンサルティングを行なう「耐震診断マスター」(同社社内資格)を養成。10月以降順次全国に展開していくとしている。