米国シカゴに本社を置く不動産投資顧問会社のラサール インベストメント マネジメント インクは11日、世界の不動産市場分析と不動産投資に関する包括的な調査、2006年~08年までの展望をまとめた「2006年版投資戦略」を発表した。
同レポートは、アジア、北米および欧州の不動産市場を形成するファンダメンタルズを、需要と供給、価格、キャピタル・フローおよび地域経済学を踏まえて調査分析したもの。
2006年の全体的な見通しとして、同社グローバル投資戦略最高責任者であり、同レポートの編集責任者でもあるジャック・ゴードン氏は、「世界の多くは不動産市場で、数年間にわたる投資利回り低下が起きた後であり、不動産の専門家はもちろん、それ以外の方が『現在の不動産価格はバブルなのか?』という疑念を抱いても不思議ではありません。もし、現在の高騰した商業不動産の価格水準を『バブル』であるという認識に変える事態が生じるとすれば、それは不動産価格が崩壊を起こした場合のみであるとラサールは分析しています。しかしながら、不動産の直接投資市場のどこにも、現在そのような要素は見当たりません。目標利回りを達成するために、投資家はより一層のリスクをとらざるを得ないでしょうが、2006年においても極めて魅力的な投資マーケットが存在しています」との見解を述べた。