大和ハウス工業(株)は6日、2006年4月より6年間にわたり、奈良県立医科大学に寄付講座「住居医学」を開講すると発表した。
同社では、1998年に「健康住宅仕様」を標準仕様として以降、自宅での健康チェックを可能とした「インテリジェンストイレ」や、インテリジェンストイレを標準搭載しユニバーサルデザインの考え方を基本とした「フレンドリーデザイン」の展開、健康訴求を行なった商品「センテナリアン 健康百彩」の発売など、健康を切り口とした商品を積極的に開発・提案している。
そうした中、建築学等工学的見地からの健康配慮にとどまらず、医学的見地からも住まいにおける健康への対応を検証すべく、奈良県立医科大学への委託により寄附講座を開講することとなった。
主な研究内容は、住居内におけるアレルギー・微生物の分析や、宅内環境が睡眠や循環器系・脳血管系に及ぼす影響、「温度・光と健康」、「振動・音響と健康」など。奈良県立医科大学が全国から公募した新たな専門研究者(教授等)と同社のスタッフをコアメンバーとし研究を行なっていく。
講座開設期間は2006年度~2011年度の6年間、寄付金額は年間約1億円、総額約6億円を予定している。