札幌市を地盤とする大手不動産流通会社・副都心住宅販売(株)は、新会社「イエス・オンリーワン」を設立。仲介手数料をはじめとする入居者の初期費用を大幅に軽減した賃貸システム「オンリーワンネット」をスタートした。
同システムは、オーナーと直接契約を結んだ物件を、インターネットホームページや札幌駅前のアンテナショップで顧客に紹介するシステムで、集客にかかるコストを抑えこむ。
入居に当たって顧客から徴収するのは、当月家賃と保険料のみ。仲介手数料、敷金、礼金、原状回復費用は取らず、顧客の初期必要費用を大幅に抑えている。
札幌エリアでは、中古物件の空室率拡大が深刻で、今回の試みはこうした中古物件の入居率アップを図るのが目的。スタートにあたっては、同じ札幌エリアの賃貸管理業者6社に呼びかけ物件を確保。現在、約1万5000戸を紹介できる。提携業者は、空室物件への入居を決めた段階で、オーナーから一定額の手数料を得る。今後も、オーナーへの提案を進め、物件ストックを確保していく。