日本不動産金融工学学会(JAREFE)は3月4日、明海大学浦安キャンパスで定期大会と年次総会を開催した。
冒頭行なわれたパネルディスカッションでは、同学会会長の川口有一郎早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授・森平爽一郎慶應義塾大学総合政策学部教授がモデレーターを務める中、3人のパネラーを迎えて「不動産デリバティブの新展開」をテーマにディスカッションを実施。原資産、金融契約とそのストラクチャー、投資家、市場タイプなどについて、それぞれのポイント、課題、招来展望などについて活発な議論がなされた。
続いて行なわれた総会では、事業報告の後、2006年度の事業計画案、収支予算案が提出された。06年度は、インデックスフォーラムや計量分析フォーラムの開催、ホームページの改訂などが盛り込まれており、事業計画・予算案いずれも承認された。
続く研究発表では、「ゴルフ場の倒産分析」や「トービンのqを用いたJREITの価格形成要因についての実証分析」等、不動産金融工学分野の研究、計6本の発表が行なわれた。