(株)大京は28日、同日開催した取締役会において国内外における4子会社の事業再編を決議したと発表した。
今回の一連の事業再編は、マンション分譲事業、マンション管理事業、不動産仲介事業などを存続事業(コア事業)と位置付け、経営資源を集中させるとともに、ストック事業の強化を図り、フロー事業と併せた両輪経営への移行を進めるという、同社ならびに同社グループが2004年9月に策定した「事業再生計画」の方針に基づくもの。
連結子会社である(株)沖縄大京(沖縄県那覇市、社長:田代正明氏)を、07年4月1日付で再編し、大京および、同社の連結子会社である大京管理(株)、大京住宅流通(株)の3社に統合する。
すでに北海道、東北、中国・四国、九州においては05年10月、各エリア子会社が推進してきたマンション分譲事業を大京に、マンション管理事業を大京管理に、不動産仲介事業を大京住宅流通に承継しており、沖縄エリアについても同様の体制とすることとしたもの。グループ3社が新たに支店・営業店を開設して専門性や効率性を高め、グループ連結経営の一層の推進と収益力の強化を図る。
また、リゾート事業からの撤退に伴い、同事業を展開してきた非連結子会社の(株)エル・リゾート(東京都渋谷区、社長:伊藤昌氏)を解散、06年12月下旬に清算を完了する。
さらに、海外事業を展開している連結子会社2社について、大京オーストラリア(株)(オーストラリア国クィーンズランド州、代表者:金谷彰大氏)の株式譲渡、および大京ノースクイーンズランド(株)(オーストラリア国クィーンズランド州、代表者:金谷彰大氏)の解散を決定した。株式譲渡は2006年6月29日、解散は2007年5月に行なわれる予定で、これにより同社は、海外事業から完全に撤退する。