(株)NTT都市開発と(株)NTTファシリティーズは30日、アーバンネット三田ビル(東京都港区)の屋上において実施している「屋上サツマイモ栽培によるヒートアイランド対策効果の実証実験」の結果を発表した。
同実験は、都市部におけるヒートアイランド現象対策のひとつとして、土が不要かつ簡易なシステムで屋上緑化ができるサツマイモの水気耕システムを導入、その効果を測定するもの。
測定の結果、サツマイモの蒸散作用により、太陽からの正味エネルギー(地上に降りそそぐエネルギー量から地表面反射された分を差し引いたもの)を約80%を吸収するなどの効果があることが確認された。
今回の結果を踏まえ、NTT都市開発は、同社所有ビルへの同システムの導入を検討するとともに環境保全活動を積極的に推進していくとしている。また、NTTファシリティーズでは同システムの改良やコストダウンの検討を行ない、市場から広く受け入れられるソリューションとしての開発を進めていく方針。