三菱地所(株)は9日、2007年3月期の中間期業績について、記者発表を行なった。
当期(06年4月1日~06年9月30日)の連結業績は、売上高3,832億6,900万円(前年同期比5.3%増)、営業利益704億5,400万円(同9.6%増)、経常利益601億6,600万円(同14.4%増)、中間期(当期)純利益294億3,100万円(同46.4%増)と増収増益となった。
セグメント別では、ビル事業が、営業収益1,625億3,300万円(前年同期比132億3,600万円増)、営業利益は469億円(同15億1,100万円増)となった。「東京ビル」の通期稼動及び資産売却や、新規ビル、既存ビルともに貸付が進み、空室率も06年3月末の3.59%から2.49%へ改善。4月には「山王グランドビル」の持分一部売却もあり増収となった。
住宅事業は、営業収益694億5,500万円(前年同期比15億1,700万円増)、営業利益は31億600万円(同▲17億7,600万円)。高額物件が売上に寄与した前年同期に比べマンションの収益は減少したが、業務用地等の収益が増加した。
なお、同社代表取締役副社長・飯塚延幸氏は「当期では、伸び悩んだマンション事業も9月末では全国で3,463戸あるマンションの95.4%が契約済み。首都圏のマンション価格も上昇傾向にある中、次期では増収増益を狙う」と話した。
また、通期の連結業績予想は、売上高9,045億円、経常利益1,445億円、当期純利益710億円を見込む。