国土交通省は22日、「円海山・北鎌倉近郊緑地保全区域」に、新たに神奈川県横浜市と鎌倉市にまたがる約98haの地区を加え、区域の拡大を図ることを発表した。
近郊緑地保全区域とは首都圏整備法第24条第1項に定める近郊整備地帯において、良好な自然環境を有する緑地のうち、無秩序な市街化のおそれが大きい場所について、地域住民が健康的に自然と触れあうことができ、また、災害や公害の防止に効果があるといった緑地を保全するために国土交通大臣が指定するもの。
同地区は三浦半島北部の横浜市および鎌倉市の境界部に位置し、多種の動植物が生息生育する多摩・三浦丘陵の結節点に位置する大規模緑地となっている。
今回、拡大指定される地区は、都市的な土地利用の拡大が懸念され、また、同地区との連続性があることなどから指定されることとなった。
今後、神奈川県・横浜市・鎌倉市は、近郊緑地保全計画に基づき、具体的な検討を進めていくこととなる。