不動産ニュース

2007/1/5

2006年末(12月26~31日)の主なニュース

「60歳代は建替え適齢期」/住環境研究所

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は12月27日、「建替えの実態調査」の結果を発表した。  同調査は、建替えの実態と住意識の把握を目的に、2006年8月31日~9月6日の間、全国の40歳代以上の男女1,200名(うち、5年以内に建替え実施した者600名、建替えを検討している者600名)を対象に行なわれたインターネットによるサンプリング調査。  それによると、建替え前の住宅は、40歳代では中古住宅として取得したものが最も多く(50.0%)、また、特に女性において、建替え前の住宅に「愛着がなかった」と回答した人が42%に上ることが分かった。  建替え理由として、40歳代~60歳代の大方の世代でも、「設備の古さ」「間取りの旧式化」「地震時等の安全性不安」が上位を占めたが、一方で、 40歳代女性・60歳代男性は、「自分の好みの家に住みたい」(それぞれ31.0%、31.7%)といった回答も上位を占めた。  また、年齢別建替えのタイミングは、40歳代は「金利」や「ローンを組む年齢」、60歳代は「定年」との回答が上位を占めた一方で、50歳代は「住まいの補修や設備交換などの必要が生じて」が最も多く、他の年代に比べ、ライフイベントや年齢的なタイミングに乏しいことが判明した。  同社では同調査を1996年にも実施しており、それと比較すると、建替えの目的が「子供や親のため」から、「自分のため」に変化していることが明確であると指摘。  さらに建替え市場の4割を占める60歳代以上は、建物の老朽化や広さへの不満といった顕在理由がなくても建替えるなど、「建替え適齢期」であるとしている。

大規模新築分譲マンション「レイディアントシティ本郷台」始動/日本綜合地所

 日本綜合地所(株)は12月27日、人と自然の共生をめざした大規模開発“レイディアントシティ”シリーズにおいて初となる大規模新築分譲マンション「レイディアントシティ本郷台」(横浜市栄区、総戸数274戸)プロジェクトを始動することを発表した。   同物件は採光性に優れた南東・南西向きの配棟と四季の彩りを演出する植栽計画、さらにゆとりと健やかさを備えた住空間を提供し、分譲マンションでは首都圏初となる岩盤浴施設を設置するなど共用施設も充実。  計画地はJR根岸線「本郷台」駅前に位置。開発総面積約1万3,945平方メートル、鉄筋コンクリート造地下1階地上13階で間取りは2LDK~4LDK、専有面積は67.5平方メートル~120.5平方メートル。08年9月に竣工、10月より入居を開始する予定。  現在マンションパビリオンにて事前案内会(完全予約制)を開催している。第1期販売は07年1月上旬を予定。

子会社のエス・バイ・エル九州を吸収合併/SXL

 エス・バイ・エル(株)(SXL)は12月27日、同社の完全子会社であるエス・バイ・エル九州(株)(福岡市博多区、代表取締役社長:加藤清和氏)を吸収合併することを決議した。  今回の合併は、「新中期計画―INNOVATION55―」の一環として、同社グループ子会社の事業・組織の再編のため行なわれるもの。合併期日は2月1日の予定。

フジ商会を子会社化/ウッドフレンズ

 (株)ウッドフレンズは12月29日、(株)フジ商会(名古屋市名東区、代表取締役社長:堀口 弘氏)の株式を取得し、子会社化することを決議したと発表した。  同社は近年、収益型不動産の開発・販売・運営に注力。特に都市事業において、プロパティマネジメント機能を併せて提供することが重要であると考え、ファシリティマネジメントのノウハウと許認可などを保有する(株)フジ商会を子会社することになった。  同社は住宅事業および都市事業にPM事業を加え、付加価値の高いサービスの提供をめざす。

完成工事高の減少などから減収減益/東日本ハウス06年10月期決算

 東日本ハウス(株)は12月28日、2006年10月期の連結決算を発表した。  当期(2005年11月1日~06年10月31日)の売上高は693億1,400万円(前期比▲11.3%)、営業利益は38億8,000万円(同55.2%増)、経常利益は28億9,800万円(同90%増)、登記純利益は▲62億7,900万円となった。  同社ではグループ会社の銀河高原ビール(株)が東京地方裁判所より特別清算開始決定の許可を受けたことによる手続を進める一方、経営資源を主力事業に集中することで競争力・営業力の強化に努めてきたが、同期の完成工事高が減少したことなどにより、売上高、経常利益および当期純利益が前回予想を下回ったとしている。  また、住宅事業においては多様化する住宅市場のニーズに対応するために5事業部体制を確立することを目的に人材の採用、育成と組織力の強化などを図った。新商品として6つのデザインコンセプトを元に上質なデザインを追及した木造注文住宅「檜」「やまと『華(はな)』シリーズ」や、「華」シリーズをさらに9つ のデザインコンセプトに充実させた新商品の発売など販売強化に努めた結果、受注高589億9,800万円(前年比▲0.3%)、売上高595億5,600 万円(同▲7.3%)、営業利益45億9,500万円(同5.4%増)となった。  07年10月期(通期)については売上高776億円、経常利益33億円、純利益11億8,000万円を見込んでいる。

「パシフィックレジデンス南一条」取得/NRIC

 日本レジデンシャル投資法人(NRIC)は12月28日、「パシフィックレジデンス南一条」の資産取得を決定した。  同物件は札幌市中央区の市営地下鉄東西線「バスセンター」駅徒歩2分に位置する地上15階地下1階建ての共同住宅で、賃貸可能戸数は179戸。  取得価格は19億1,000万円。取得先は大和ハウス工業(株)(大阪市北区、代表取締役:村上健治氏)。今回の取得は、同投資法人の政令指定都市(首都圏を除く)などにおける投資比率を高めるとともに、平均築年数の低減を図り、ポートフォリオの充実を図るため。

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第18回 ジバコー 「原点」を語る

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2025/5/12

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「シロアリ被害、発見できるのは今!」を更新しました。
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