相模鉄道(株)は22日、不動産証券化ビジネスへの参入を発表した。相鉄グループのコア事業である不動産賃貸事業の基盤強化、および不動産ビジネスの領域拡大、沿線の価値向上を目的とするもの。
横浜市を中心とした首都圏の商業施設・オフィスビル・ホテル等を主な対象に、物件取得のために設立するSPC(特別目的会社)に対し、相鉄プロパティーズ(株)(横浜市西区、取締役社長:鳥居 眞氏)が投資パートナーと共同でエクイティ出資を実施。SPCがノンリコースローンを調達して不動産を取得、価値向上を図ったうえで売却等による投資回収を行なう。
投資の計画立案、物件取得、資金調達、管理運用、売却等の各業務については、このほど営業を開始する(株)相鉄アセットマネジメント(横浜市西区、取締役社長:吉濱 勝氏)をはじめ、グループの(株)相鉄ビルマネジメント(横浜市西区、取締役社長:鳥居 眞氏)、相鉄企業(株)(横浜市西区、取締役社長:高林幸三郎氏)が受託する予定。
相鉄アセットマネジメントが2006年度内に資産規模100億円の第一号私募ファンドを組成、2011年度末までに運用残高300億円をめざすとしている。
なお同日、相鉄プロパティーズおよび相鉄企業が、オフィスビル「相鉄・岩崎学園ビル」(横浜市神奈川区)、商業施設「相鉄南幸共同ビル」(横浜市西区)、「相鉄いずみ中央ビル」(横浜市泉区)の信託受益権を、特別目的会社(SPC)の合同会社横浜インフィニティ(東京都港区)に譲渡すると発表。譲渡価額の総額は100億円。3月20日に契約を締結、同日引渡しを行なう予定。