不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2007/5/22

経常利益600億円超え/長谷工コーポ07年3月期決算

 (株)長谷工コーポレーションは21日、2007年3月期決算説明会を開催した。

 当期(2006年4月1日~07年3月31日)の売上高は7,231億1,800万円(前年同期比16.2%増)、営業利益は645億100万円(同6.3%増)、経常利益は630億4,600万円(同18.7%増)、純利益は336億9,500万円(同▲29.3%)の増収減益となった。経常利益の600億超えは当期が初。最終利益の減収は、減損損失195億円や訴訟損失引当金繰入額78億円の特別損失計上によるもの。

 建設事業では、「コロンブスシティ」(千葉市美浜区)、「ザ・ヴァンデュールシティ」(大阪府寝屋川市)など総戸数200戸以上の大規模物件を東西合計で38件受注し好調に推移したものの、資材価格の高騰や労務費のひっ迫などから、売上高4,390億円(前期比1.5%増)、営業利益440億円(同比▲2.5%)となった。
 不動産事業におけるマンション受託販売では、雇用環境の改善をはじめ、2度の利上げによる金利の先高感からおおむね順調に推移。不動産分譲事業では、大規模物件などの建築受注を目的とした不動産取引および分譲マンション共同事業による取り扱い件数が増加した。また、戸建分譲事業では、ハワイ州オアフ島にて推進している「オーシャンポイント計画」(総面積449ヘクタール)において、住宅市場が好調であった前年契約分が収益に寄与。これらの結果、売上高2,160億円(前期比74.8%増)、営業利益119億円(同78.8%増)と大幅増収増益となった。
 
 次期について、同社財務部担当 執行役員の今中裕平氏は「建築基準法改正の影響で、新法で建築確認申請をした方がプラスに動くのでは、という事業主が施工のタイミングを見計らっている傾向がある。また、マンション価格の上昇により、供給時期をずらして『新価格』で分譲したいという事業主もいることも懸念されるため、次期予想はシビアにみている」と述べた。

 次期については連結売上高7,350億円(前期比1.6%増)、営業利益635億円(同▲1.6%)、経常利益610億円(同▲3.2%)、当期純利益420億円(同24.6%増)を見込んでいる。

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