不動産ニュース / その他

2007/5/23

「リパーク」が「リハウス」越す勢いに、11年度営業利益300億円めざす/三井不販

「賃貸事業や新築戸建ての媒介など、リハウス店での事業メニューの幅を広げていきたい」と語る佐藤社長
「賃貸事業や新築戸建ての媒介など、リハウス店での事業メニューの幅を広げていきたい」と語る佐藤社長

 三井不動産販売(株)の佐藤 実・代表取締役社長が23日会見を開き、07年3月期決算概要と中期経営5ヵ年計画(08年3月期~12年3月期)などについて発表した。

 07年3月期は、期中、販売受託部門を三井不動産レジデンシャル(株)に分割したものの、営業収益975億8,600万円(前年同期比2.6%増、販売受託事業を除いた実質比では16.3%増)、営業利益143億4,200万円(同2.5%増、18.3%増)、経常利益148億7,700万円(同4.7%増、25.2%増)と伸長した。

 主力の仲介業務では、三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数3万1,693件(前年同期比変動なし、ただし前期計上していた新築戸建ての媒介などを除いた数字のため単純比較できず)、取扱高1兆3,820億9,700万円(同 13.5%増)、仲介手数料収入637億4,200万円(同10.3%増)となった。また、駐車場事業「リパーク」の実績が急伸しており、部門営業収益331億7,700万円(同20.6%増)と、リハウス事業の386億8,200万円(同11.8%)に迫る勢いで、「今期にも営業収益では追い越す可能性がある」(佐藤社長)。管理台数も、07年3月末現在で9万6,929台(同27.7%増)となり、5月中に10万台を突破する見込み。

 こうしたことから、中期計画ではリパーク事業の伸長を計画達成のための重要なファクターとしている。「リパーク事業は、利益面でこそまだまだリハウスにはかなわないが、競合もそれほどではなく、さらなる成長が期待できる。管理台数を年間2万台ずつ積み上げ、11年度には20万台の大台に乗せる」(佐藤社長)とし、11年度営業総利益100億円をめざす。

 一方、主力のリハウス事業については、店舗の大型化、賃貸、新築戸建ての媒介など取扱いメニューの拡大、顧客満足の増大によるリピート率の拡大などにより、シェアアップを図る。都心仲介については、リアルプランセンターなどを窓口にした顧客の囲い込みでさまざまな事業機会を取り込み、ネットワーク全体での営業収益830億円をめざす。

 これらにより、11年度の連結営業利益300億円を達成したいとしている。

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