(株)ダイナシティは29日、2007年3月期決算(06年4月1日~07年3月31日)説明会を開催した。
連結業績は売上高603億2,600万円(前期比▲3.8%)、営業利益52億1,200万円(同▲3.6%)、経常利益36億2,200万円(同4.2%増)、純利益9億3,500万円。
今期の業績は、不動産販売事業では戸建て販売の撤退に伴い、早期に最終処分を完了させるため、利益率に減少を生じさせたものの、マンション販売では粗利益20.3%を確保し、売上高は345億8,900万円(前年同期比9.2%増)となった。また物件のバリューアップを図り販売しているソリューション事業では、同事業の一環である不動産再生事業として取り組んでいたゴルフ場を運営する子会社(株)ダイナシティリゾートの株式売却により、売却益6億7,100万円を特別利益として計上。保有物件における不採算が見込まれる物件の早期処理を行なったため売上高は226億3,200万円(同▲18.5%)となった。
親会社(株)インボイスおよびダイナシティ代表取締役社長・木村育生氏は会見で「通信会社であるインボイス社、また管理事業を展開しているインボイスRM社とのシナジー効果を高め、新しいダイナシティとして躍進していきたい」と述べた。
なお次期については、主力のコンパクトマンションシリーズを関西でも販売開始し、ソリューション事業の一環でプロパティマネジメント事業を展開する(株)インボイスRMとの共同プロジェクト「ホテル京都烏丸御池プロジェクト」を推進するものの、企業PRのための広告宣伝費や人件費の増加等を見込み、売上高586億6,800万円(前期比▲2.7%)、営業利益47億2,400万円(同▲9.4%)、経常利益33億7,400万円(同▲6.9%)、純利益17億7,800万円(同90.0%増)を予想している。