不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2007/6/1

グループ会社好調などにより減収増益/穴吹工務店07年度3月期決算

 (株)穴吹工務店は5月31日、2007年度3月期(06年度4月1日~07年度3月31日)決算(連結・単体)を発表した。

 単体の売上高は1,414億3,200万円(前年同期比▲8.9%)、営業利益70億3,500万円(同▲31.6%)、経常利益45億700万円(同▲43.3%)、当期純利益10億800万円(同▲15.7%)。
 連結は売上高1,808億9,400万円(前年同期比▲7.8%)、営業利益85億6,900万円(同▲26.0%)、経常利益65億3,200万円(同▲30.8%)、当期純利益26億500万円(同69.7%増)となった。

 連結売上高の78%を占める(株)穴吹工務店の分譲マンション事業は、請負事業における売上高、経常利益が減少したものの、戸建て住宅事業の(株)穴吹ミサワホームや建物維持管理事業の(株)穴吹コミュニティ、宅地建物取引業の(株)穴吹不動産センター等が売上高、利益ともに前期を上回り、またグループ内の資産活用方法の見直しを進めてきた結果、連結業績においては減収増益となった。

 単体業績のセグメント別では、マンション事業において、売上戸数4,695戸(同▲3.6%)、売上高1,221億1,900万円(同▲1.0%)。建築費上昇に伴う販売価格の上昇、地方圏における競争激化などの影響で集客数、契約数ともに減少し、契約戸数4,286戸(同▲18.7%)、契約高1,127億3,900万円(同▲17.1%)となった。
 賃貸アパート、店舗および一般工事請負部門は、前期に計上した民間大型受注物件の完成工事高が大幅に減少したため、売上高131億300万円(同▲52.1%)となった。

 会見で代表取締役の穴吹英隆氏は「長年めざしてきていた物件価格の平準化を実現するため、2008年から2009年にかけて先行用地の取得を積極的に行なった結果、沖縄県を含む47都道府県での全国展開ができた。次は県庁所在地以外の第2、第3の都市を平準化していきたい」などと語った。

 次期見通しについては穴吹工務店ほか主要グループ企業の成長、また諸経費の努め、売上高2,001億円(同10.6%増)、営業利益98億円(同14.3%増)、経常利益66億円(同1.0%増)、純利益34億円(同30.5%増)を見込んでいる。

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