マンションディベロッパーの(株)アスコット(東京都新宿区、代表取締役:加賀谷慎二氏)は27日、同社初のオフィスビルとして開発していた「上野トーセイビル」(東京都台東区)の内覧会を開催した。
開発用地は2005年8月に(独)都市再生機構より取得した874平方メートルの敷地。地上10階建て、延床面積7,175平方メートルのオフィスビルで、開発にあたってはトーセイ(株)との間でアドバイザリー業務に関する基本協定を結んだ。竣工後はトーセイの組成するファンドに売却する予定となっている。
外観にはガラスのカーテンウォールのファザードを使用。エントランスホールは2mmにスライスされた大理石をガラスで挟み込んだ光壁となっている。また、間接照明を利用したホテル仕様のトイレを設置するなど、中規模のオフィスの中でもスタイリッシュな仕上がりとなっている。
内装はオフィスワーカーが働きやすいフリーアクセスフロアや光ケーブルなどの最新設備に加え、フローリング床を使用したリフレッシュスペースを設置。また、屋上には緑化スペースを施した憩いの空間を創出した。現在、満室での稼動が決定している。
同社では、今後もオフィスビルの開発を本格化していくとしており、大崎(品川区)、内神田(千代田区)、三崎町(千代田区)などで5つのプロジェクトが進行中。「マンションと同様に中小規模でありながら、質のよい建物をつくっていきたい」(企画部セールスプロモーション課長:小林秀雄氏)というように、東京都心部において20億円~50億円規模の中小型オフィスビルに特化した事業を展開していく。