三菱地所(株)は7月31日、2008年3月期第1四半期決算を発表した。
当期(07年4月1日~07年6月30日)の連結業績の売上高は1,508億3,600万円(前年同期比▲14.8%)、営業利益269億400万円(同8.6%増)、経常利益242億9,500万円(同21.7%増)、当期純利益130億4,500万円(同275.6%増)となった。
ビル事業においては07年4月に竣工した「新丸ビル」(東京都千代田区)および既存ビルの賃料改定などが収益に寄与し、建物賃貸収益は増収となったものの、その他収益においては、ビルの持分一部売却があった前年同期に比べ大幅に減収となった。なお、空室率は07年3月末の1.68%とほぼ同水準の1.76%と、依然として低い数値で推移している。この結果、営業収益763億9,800万円、営業利益189億4,700万円となった。
住宅事業においてはマンションの売上戸数が前年同期に比べ増加したこともあり増収となったが、事業受託などの収益がなかったことなどもあり、営業収益328億2,200万円、営業利益23億4,800万円と前年同期とほぼ横ばいとなった。
同社執行役員広報部長の風間俊彦氏は記者発表で「海外事業の連結子会社の株式譲渡や、資産開発事業において都内のサービスアパート売却などにより大幅な増益となった。その結果、通期は過去最高益を計上した前期を上回る見込み」などと語った。
また、通期の業績見通しについては、営業収益7,930億円、営業利益1,675億円、経常利益1,560億円、当期純利益845億円を見込んでいる。