ナイス(株)は25日、パートナーシップ提携している工務店などを対象にした「新春経済講演会」を開催。平田恒一郎社長が、参加した工務店関係者1,500名を前に、今年の住宅・不動産業界の見通しや戦略などを語った。
平田社長は「新年早々株価が暴落し、原油価格が急騰するなど暗いニュースが続いたが、こうした目先の経済指標にだけとらわれず、もっと中長期の視点で住宅市場を見ていくべき」としたうえで「これからは、団塊ジュニアが、生涯で最もお金を使う40歳代となるため、2015年くらいまでは底堅い需要が見込める。さらに、マンション販売戸数も減り、価格は上昇するため、買い急ぎの心理も働く。また、リタイア層が利便性の高いマンションへ住み替えるケースも増えるだろう。これらをきちんと取り込めば問題ない」と語った。
さらに「これからは、待ちの営業ではなく、需要を創造していく必要がある。『住まいの構造改革』キャンペーンによる住宅の建て替え、耐震改修の促進など、ナイスグループと工務店が一体となって、大手メーカーに負けない営業の仕組みづくりをしていきたい」などと語った。