(株)ファインコラボレート研究所(東京都港区、代表取締役:望月伸一氏)、(株)大成出版社(東京都世田谷区、代表取締役社長:松林久行氏)、(株)ユーエスエス(東京都渋谷区、代表取締役:與良博和氏)はこのほど、建築積算システム「ユニクル(UNICL)」を開発した。
3社は、従来の「坪単価」方式とは異なる方法で、建築工事における精度の高い概算見積りを可能とする「部位別見積」方式を独自に考案、同方式を用いた新建築積算システムを構築した。
「ユニクル(UNICL)」では、建物の種類ごとに、基礎、柱、梁、床などの部位(ユニット)それぞれの仕様・コスト(部位別情報)をグレード別にデータベース化。建物の規模や仕様グレードなどの基本情報を入力するだけで、自動的に建物のユニット量を計算、正確な概算見積りを算出することができるというシステム。
これにより、建築プロジェクトの企画段階から、建物の仕様グレードやコストが簡単にシミュレーションできるようになり、また、企画・見積り業務の効率化や建築コストの透明性向上にも役立てられるようになる。
2月より、インターネットを通じたSaaS方式(インターネットで提供される情報処理サービス)で、新築のオフィスビル向けサービスの提供がスタートしており、今後は順次、学校、マンション、病院などに拡大していく。
月間利用料は15万円(税別)、年間契約の場合は150万円(同)を予定している。問合せ先は、ファインコラボレート研究所(TEL 03-5775-3720)。