不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/3/14

特別損失の計上により、事業の再構築および経営合理化を発表/アゼル

 (株)アゼルは、2008年3月期に「棚卸試算の評価に関する会計基準」の早期適用により、27億円の評価減を実施し、特別損失15億円を同期末に計上することを決定した。また同期の業績予想を下方修正するとともに、事業の再構築および経営合理化の実施方針の決定を発表した。

 2008年3月期の業績予想について、連結は売上高606億7,000万円(前回予想比▲11.4%)、営業利益9億6,000万円(同▲67.5%)、経常利益2億円(同▲90.5%)、純利益▲34億5,000万円(前回予想1億円)に。
 個別は売上高340億円(前回予想比▲19.0%)、営業利益2億3,000万円(同89.7%)、経常利益▲5億4,000万円(前回予想14億円)、純利益▲37億4,000万円(前回予想▲2億円)に、それぞれ修正した。

 修正の理由として、売上高については、マンション分譲事業において、需給環境の悪化による販売の長期化、ファンド向け商品の契約・引渡時期が4月以降にずれ込んだため、通期の事業計画に遅延が生じ、期初予想を下回る見込みとなった。
 利益面については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用し、収益性の低下による薄価切下げを実施。この変更に伴い、売上原価12億円を計上する予定で、マンション分譲事業計画の遅延による売上高の減少と併せて、営業利益、経常利益が大幅に減少する。
 当期純利益についても、同会計基準の適用による特別損失15億円を計上する予定であり、前回予想を大幅に下回り、当期純損失を計上することとなった。

 また、事業の再構築については、マンション分譲事業は、事業ポートフォリオをよりいっそう明確にし、リスク分散を図りながら、より高い収益の獲得をめざしていく。不動産ソリューション事業は、不動産投資ファンドとの取引が停滞傾向にある現状を踏まえ、事業法人および個人等のニーズに沿った企画・開発に重点をおいた事業を展開していく。
 経営合理化については、役員報酬の削減や希望退職者の募集、給与体制の見直し等を実施していく。

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